相掛かりの実戦より。ヒントは空き王手。
正解は広告の直(す)ぐ下にあります。
本譜の51角が正解の決め手で、時々出てくる矢倉崩しで覚えておくと役に立ちます。最近は本譜のような42玉型の将棋が角換わりなどで流行しているので、水面下の読み筋で現れる頻度が増えてきている印象です。
初手からの指し手
手数—-指し手(移動元)——-
1 2六歩(27)
2 8四歩(83)
3 2五歩(26)
4 3二金(41)
5 7八金(69)
6 1四歩(13)
7 7六歩(77)
8 8五歩(84)
9 2四歩(25)
10 同 歩(23)
11 同 飛(28)
12 2三歩打
13 2六飛(24)
*後手の横歩取りを飛車の横効きで避ける。14歩を受けずに中央に手をかけるプランを想定していた。相掛かりは序盤の一手一手が自由度が高く、構想力が問われると思っています。
14 8六歩(85)
15 同 歩(87)
16 同 飛(82)
17 8七歩打
18 8二飛(86)
19 4八銀(39)
20 7二銀(71)
21 3六歩(37)
22 3四歩(33)
23 5八玉(59)
24 7四歩(73)
25 3七桂(29)
*37銀もあるところ。
26 7三銀(72)
27 4六歩(47)
28 6四銀(73)
29 4七銀(48)
30 5二玉(51)
31 4八金(49)
*流行の形。将来的な下段飛車を見越して受けに回る構想。
32 7五歩(74)
33 同 歩(76)
34 同 銀(64)
35 2二角成(88)
36 同 銀(31)
37 8八銀(79)
38 7六銀(75)
39 7七歩打
40 6五銀(76)
41 2五飛(26)
42 5四銀(65)
43 1六歩(17)
*後手が銀を引いて持久戦にシフトしてきたので、こちらも端を受けておく。
44 3三銀(22)
45 2九飛(25)
46 4二玉(52)
47 5六歩(57)
*この形だと56銀は玉が薄くなるため相性が悪い。将来的に88の銀が57に行くのが理想。
48 6四歩(63)
49 7六歩(77)
50 6五銀(54)
51 6三角打
52 6二金(61)
*52角45角成54銀の進行もあった。本譜は馬ができて不満なし
53 9六角成(63)
54 9四歩(93)
*85歩で馬を閉じ込める作戦もあった。
55 8六馬(96)
56 9五角打
57 6四馬(86)
58 8五飛(82)
*73桂と受けた方が良かったよう。
59 7七桂(89)
*ピッタリの活用で先手優勢。
60 同 角成(95)
61 同 銀(88)
62 7三金(62)
63 7五馬(64)
64 同 飛(85)
65 同 歩(76)
66 7六歩打
67 6八銀(77)
68 6六歩打
69 6一飛打
*62飛もあるが、本譜は狙いの一手があるのであえて下段から。
70 6七歩成(66)
71 同 銀(68)
72 6三歩打
*表題の次の一手局面
73 5一角打
*決め手。52玉は62角成以下、41玉は33角成以下詰み。本譜も銀をボロッと取れて勝勢。
74 3一玉(42)
75 3三角成(51)
76 4一桂打
77 1一馬(33)
78 3三角打
79 1二馬(11)
80 7七歩成(76)
81 5二銀打
82 6七と(77)
83 同 金(78)
84 4二金(32)
85 2三飛成(29)
86 2二銀打
87 同 馬(12)
*変えて32香が最短の詰みだったが、本譜も詰み筋。
88 同 角(33)
89 4一銀成(52)
90 投了
まで89手で先手の勝ち
この度もご静観ありがとうございました!今回は不慣れな相居飛車の将棋をお願いしたのですが初見でこれ程まで指せるということは、実はとんでもない才能の持ち主なのでしょうね!
Special thanks! 自戦記提供/ゆっさン様
図面/Shogipic様