🌧️ 豪雨・水害から身を守るために
局地的な大雨や台風による豪雨災害から身を守るためには、「事前準備」「避難判断」「移動時の危険回避」の3つを意識することが大切です。
また、豪雨が過ぎた後も、土砂災害・感電・感染症などの二次災害に注意が必要です。

1.平時・大雨が予想される前の準備
🗺️ ハザードマップを確認する
自宅や勤務先、学校などが洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域に入っていないか確認しましょう。
あわせて、近くの避難場所・避難所や、安全な避難経路を事前に確認しておきます。
🏠 屋外・ベランダの対策
強風や大雨で飛ばされる可能性がある物は、屋内に入れるか、飛ばされないよう固定します。
側溝やベランダの排水口などを掃除し、雨水が流れやすい状態にしておきましょう。
🎒 非常持ち出し品・備蓄を準備する
停電や断水などに備えて、次のような物を準備しておきましょう。

懐中電灯・ランタン
モバイルバッテリー
飲料水・非常食
常用している薬
携帯ラジオ
衛生用品・タオル
必要な人のための眼鏡・補聴器など

避難時にすぐ持ち出せるよう、まとめておくと安心です。

2.雨が強まってきたときの避難行動
⚠️ 警戒レベルを確認し、早めに避難する
警戒レベル4までに、危険な場所から全員避難することが基本です。
警戒レベル3:高齢者等避難
高齢者、障害のある方、避難に時間がかかる方などは、危険な場所から安全な場所へ避難を始めます。
それ以外の人も、避難の準備を整え、危険を感じた場合は早めに避難しましょう。
警戒レベル4:避難指示
危険な場所から全員避難します。
台風などで暴風が予想される場合は、風雨が激しくなる前に避難を完了することが重要です。
警戒レベル5:緊急安全確保
すでに災害が発生・切迫し、安全な避難が難しい状況です。
この段階を待つのではなく、警戒レベル4までに避難することを基本にしてください。
🏢 外へ出ることが危険な場合は「垂直避難」
すでに道路が冠水している、急激に水位が上昇している、夜間で安全な移動が難しいなど、屋外への避難がかえって危険な場合があります。
その場合は、状況に応じて自宅や近くの頑丈な建物の上階など、より安全な場所へ移動します。
土砂災害の危険がある場合は、崖や斜面からできるだけ離れた場所を選びましょう。

3.屋外移動・運転時に注意する危険な場所
🚫 アンダーパス・地下道・地下空間
周囲より低い場所には短時間で大量の水が流れ込みます。
冠水したアンダーパスや地下道には絶対に進入しないでください。
🌊 増水した河川・用水路
大雨の際は、河川や用水路の水位が急激に上昇することがあります。
道路と用水路の境界が分からなくなり、転落する危険もあります。
増水した川や用水路を見に行くことは絶対にやめましょう。
🚗 冠水した道路を車で走らない
冠水した道路では、車両が動かなくなったり、電気系統などに不具合が発生したりする危険があります。
国土交通省によると、水深が車両の床面を超えると、エンジンや電気装置などに不具合が発生するおそれがあります。また、水深がドアの高さの半分を超えると、車内からドアを開けることがほぼできなくなるおそれがあります。
「このくらいなら渡れる」と判断せず、冠水した道路には入らないことが最も重要です。

4.豪雨が過ぎた後も注意する
⛰️ 土砂災害などの二次災害
雨がやんだ後も、地盤が緩んでいる場合があります。
崖・斜面・河川などには不用意に近づかないようにしましょう。
⚡ 浸水した家電・コンセントに注意
浸水した家電製品やコンセントは、感電や火災につながるおそれがあります。
濡れた電気製品を自己判断で使用したり、電源を入れたりしないでください。
🧤 浸水した家屋の片付け・感染症対策
浸水した家屋では、泥や汚水などによる感染症のリスクがあります。
清掃する際は、マスク・ゴーグル・手袋・底の厚い靴などを使用し、十分に換気しながら作業しましょう。
消毒よりも先に、汚泥などを取り除き、十分に清掃・乾燥させることが重要です。消毒方法については、自治体や保健所などの案内を確認してください。

🚨 水没した車からの脱出方法
大雨や冠水した道路で車が水没した場合、車外からの水圧によってドアが開かなくなることがあります。
車が水没した場合は、できるだけ早く車外へ脱出することが重要です。
① 水位が低いうちにドアを開けて脱出する
車内への浸水が少ない段階では、まずシートベルトを外し、ドアからの脱出を試みます。
ドアが開く場合は、ためらわずに車外へ脱出してください。
② ドアが開かない場合は窓を開ける
ドアが水圧で開かない場合は、サイドガラスを開けて、窓から脱出します。
電気系統が作動している場合は、パワーウインドウが使える可能性があります。
ただし、水没が進むと電気系統が作動しなくなる可能性があります。できるだけ早く脱出を試みましょう。
③ 窓も開かない場合は「脱出用ハンマー」
ドアも窓も開かない場合は、脱出用ハンマーでサイドガラスを割って脱出します。
JAFの実験では、脱出用ハンマーはサイドガラスを割ることができましたが、スマートフォンや車のキーなどでは割ることができませんでした。
ガラスを割る場合は、サイドガラスの中央ではなく、四隅付近を狙うと割りやすくなります。
なお、フロントガラスは合わせガラスのため、脱出用ハンマーでも割れない場合があります。また、一部の車種ではサイドガラスにも合わせガラスが使用されています。
④ ドアも窓も使えない場合は、最後まであきらめない
脱出用ハンマーがなく、ドアも窓も開かない場合でも、あきらめないでください。
車内に水が入り、車内と車外の水位差が小さくなると、ドアにかかる水圧も小さくなり、ドアが開けやすくなる可能性があります。
ドアが開きそうになったら、大きく息を吸い、足などに力を込めてドアを押し開け、速やかに脱出します。
ただし、「胸の高さまで水がたまるまで待つ」と決めつけるのは危険です。水位の上昇速度や車両の状態は状況によって異なるため、脱出できる機会があれば、できるだけ早く脱出してください。

🚶 車から脱出した後の行動
安全な場所へ移動する
車から脱出した後は、浸水した道路や急流、側溝、マンホールなどに注意し、可能な限り安全な場所へ移動します。
水が流れている場所を無理に歩いたり、増水した河川・用水路へ近づいたりしないでください。
近くの頑丈な建物の上階など、より安全な場所へ避難しましょう。
🚗 水没した車には戻らない
脱出した後は、車を取りに戻ろうとせず、安全確保を優先してください。
水没した車両は、電気系統や駆動用バッテリーなどに異常が生じている可能性があります。
特にハイブリッド車や電気自動車では、浸水した車両に不用意に触れないようにし、車両の移動や点検については販売店・ロードサービスなどに相談してください。

📌 豪雨災害で覚えておきたいこと

① ハザードマップを平時に確認する
② 警戒レベル4までに危険な場所から全員避難する
③ 冠水した道路・アンダーパスには入らない
④ 増水した川や用水路を見に行かない
⑤ 水没車は「ドア → 窓 → 脱出用ハンマー」の順で脱出を試みる
⑥ 水没車から脱出したら、車よりも自分の安全を優先する

災害時は「まだ大丈夫」と思わず、危険を感じる前に早めに行動することが命を守ります。
※災害時は、自治体・気象庁・消防・警察などから発表される最新の情報を確認してください。

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